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第8回目企業人事の本音教えます~「ライフネット生命保険株式会社 佐藤邦彦 氏」インタビュー

Posted On 2015.12.18

成熟業界と言われる生命保険業界にあって、インターネットの力を活用し、成長を続けるライフネット生命保険。今回は、同社総務部長の佐藤邦彦さんに就活とは何か、働くとは何かといった本質的な意味についてお話しを伺いました。

向かおうとする業界を理解し、腹をくくって進むべき

社内で打ち合わせする岩瀬社長(右)
社員と経営陣との距離の近さが魅力的

――まずは、御社や生命保険業界を取り巻く環境についてお話しをうかがえますか?

生命保険業界は近年、社会構造の変化や消費者の志向の多様化などから、業界全体として各社の競争が激化している傾向にあります。また、その市場規模は37兆円(2014年度 生命保険料等収入※)を超える大きなもので、いわゆる成熟業界と言えます。当社は2008年に、インターネットを主な販売チャネルとする生命保険会社として営業を開始。成熟業界の中にあってネット生保の業界内シェアは拡大しつつあり、当社も一層の成長を実現させていきたいと考えています。
※「生命保険の動向(2015年版) 生命保険協会」


――就活生にとって、業界や会社の状況を知ることは大切なことだと思いますが、特に気をつけるべきポイントは何なのでしょうか?

私はよく就活序盤の学生の方に対して、業界や会社研究をする際は、その存在意義と市場規模の変遷をしっかりととらえるようにとお話ししています。例えば、成長を続けているインターネット業界ですが、この業界が誕生したのはここ10数年間のこと。たった10数年という期間でみても、市場環境は大きく変化しているわけです。

世の中に存在する業界はすべて、成長、成熟、衰退のどれかに分類されますが、どの業界にも過去と現在、未来といった時間軸があります。それをとらえて、どういう業界にアプローチしていくのかを考えて欲しいのです。大切なことは、自分がこれから向かおうとする業界は、右肩上がりに成長しているのか、横ばいなのか、下降線をたどっているのか、そういうことをしっかりと理解し、腹をくくって進むべきだということです。


――速効内定が行っている利用者アンケートでは、保険業界は人気上位に挙がっています。ご感想は?

本当ですか(笑)?それはもしかしたら、テレビCMなどを通して目に触れる機会が多いからかも知れませんね。私は就活にはいくつかの「ワナ」があると考えているのですが、これはそのひとつかも知れません。「有名な会社だから」とか「知っている企業だから」という理由で企業を選定してはいけないと思います。言葉は悪いですが、限られたイメージを妄信しすぎてはいけません。自分が知っている世界や会社は、全体のほんの一部分でしかないのです。その狭い世界の中だけで就活をするということは、大きな機会損失であるということを認識すべきだと思います。



就活・働くことの本質を考え決断をする

――就活の「ワナ」ですか。この他に注意すべきこと、「ワナ」とは何なのでしょうか?

学生の方はよく、「自分のやりたいことは何か」をテーマに就活に臨みます。ですが、これも陥りがちな「ワナ」のひとつだと思います。

就活中、大人たちは「あなたのやりたいことは何なのか」とよく尋ねますよね?ですが、実はそういう大人たちの多くが、本当にやりたいことを見つけた人ではないというのが現実だと思います。実際に、仕事へのやりがいや、仕事を通して何を目指すかということを考えていない人もたくさんいると思います。就活という枠組みの中で、本当にやりたいことを見つけるのは誰にとっても困難なことなのです。

だからこそ、やりたい仕事(=What)や、働く会社・場所(=Where)といった基準で就活をするのではなく、大人たちがどんな風に仕事をしているのか(=How)、なぜその仕事をし、その会社で働くのか(=Why)といった、価値観や生き様にアンテナを立てるべきだと考えています。

そうしていると、こういう大人になりたい、こうはなりたくないというものが自分なりに分かってくると思うのです。そのうえで、自分らしいHowやWhyを形作ることができたら、それが実現できそうな会社を探していく。これが就活において一番大切なことだと考えています。そのためには、早い時期から就活や働くことの本質を考えておくべきなのです。


――就活の本質、働くことの本質とはいったい何なのでしょうか?

たとえばこういう状況を考えてみて欲しいのです。自分が就職したいと思う会社をいくつか挙げてみて、その会社すべてから内定をもらえたとします。ですが、実際に入社できる会社は1社しかないわけです。その1社をすんなり決められる人はどれくらいいるでしょうか?

就活中の方は「内定を得るためにはどうすればいいのか」ということには敏感なのですが、「内定を得た後にどのような基準で会社を選択すべきか」については、あまり考えが及んでいないのではないでしょうか。しかし、実はこの悩みこそが就活の本質なのだと思います。つまり、内定を獲得した後、どの会社に入るのか、そして、その会社でどのように働いていくのかを考えることが重要なのです。

現在の就活環境は、売り手市場と言われ、特段、キラキラした学歴や経歴でなくても、キッチリと的確に面接の受け答えができる方であれば、内定を取ることはそんなに難しい状況ではありません。しかし、内定を取ること自体が大切ではないのです。実際に会社に入って、5年・10年後の自分がどうなっているのか、同期の中でもキラッと光る人材として活躍できているかどうか、このようなことを思い描けるかどうかが大切なのです。この本質をとらえたうえで、自分の頭でしっかりと考え、決断するということが就活に重要なことだと思います。


自分の決断を正解につなげ、やりきれる大人になって欲しい

――就活生にとって実際に働くということはイメージしづらいことですよね?佐藤さんご自身のご経験などをうかがえますか?

私が就活をしていたのは1999年頃のことです。当時は就職氷河期と言われ、学生にとって非常に厳しい環境でした。そんな中、私自身、面接では何を聞かれるだろう、それにどう答えるべきだろうといったことばかりを考えて就活をしていました。受験のときでも過去問をひたすらやりこんで、志望校に合格する人がいますよね?就活でいえば、この過去問とは小手先で覚える「How to」みたいなもの。私自身、こうしたHow toを詰め込むような就活をしていたわけです。

その結果、私はITコンサルティング会社に入社しました。ですが、入社当初、とても苦労しました。というのも、実際、仕事で求められることの多くは、過去問をやりこんで解決するようなことではなかったからです。どう考え、どう進めていくべきかといったことが社会では求められるのです。しかし、私の就活は、答え探しや答えを想定したことばかりをやっていたので、考えるということに戸惑ってしまうことがしばしばありました。それでも何とか適応はしてきましたが、これから社会に出る人たちには、ムダな苦労はして欲しくないと思っています。だからこそ、就活では傾向と対策を練るのではなく、自ら考えて欲しい、考える力を養って欲しいと考えています。


――最後に、就活生へのメッセージをお願いします。

社会に出ると、大変なことばかりです。働くということには相応のリスクが伴います。しかし、課題やリスクから逃げずに、それを乗り越えていくと、この会社に入って良かったと思える時がいつかきっと来ると思います。その時こそが、自分でしっかり考えて就活に挑み、その結果に対して下した決断が正解につながった瞬間なんです。

もちろん、正解につなげるには時間がかかります。社会に出て3・4年、下手したら10年はかかるかもしれない。そこまでやりきるのは大変なことですが、それができずに逃げ回るような大人ではなく、やりきれる大人になって欲しいのです。

居酒屋なんかをのぞいてみると分かると思いますが、その日の仕事を何とかやり過ごして、酒を飲みながら愚痴を言っている大人ってとても多いですよね?私自身もたまにそういう時はありますけど(笑)。しかし、そんな大人になっていいのかと問いたいのです。自分は何のために働いているのか、胸を張って子供に説明できるような、そんな大人になってもらいたいと思っています。




[企業情報]
ライフネット生命保険株式会社
代表取締役社長:岩瀬 大輔
設立:2006年10月23日
住 所:〒150-0044 東京都渋谷区円山町19-1 渋谷プライムプラザ9階

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